国内トップシェアの従来品を改善・改良
大塚製薬株式会社は7月24日、体外診断用医薬品「クイックナビ(TM)」シリーズの新製品として、「クイックナビ-Flu2」を、9月1日から全国の医療機関向けに販売すると発表した。
画像はリリースより
インフルエンザのウイルスは、発症して48時間以内にもっとも増殖するが、早いうちにインフルエンザとわかれば、抗インフルエンザ薬によってウイルスの増殖を抑えることができる。そのため、迅速に診断を行うことが重要だ。
今回新発売するクイックナビ-Flu2は、従来品である国内トップシェア製品 「クイックナビ-Flu」の使用感、性能面をさらに使いやすく改善・改良。インフルエンザウイルス感染症をより迅速かつ明瞭に判定できる検査キットになったという。
陽性症例の90%以上が2分以内に判定可能
クイックナビ-Flu2は、インフルエンザウイルスによる感染を迅速かつ高感度に検出できるイムノクロマト法による迅速検査キット。咽頭または鼻腔から採取した検体を用いて感染の有無をデバイス上のラインの発色で判定する。抗原抗体反応の高速化により、従来品では8分だった判定時間が5分に短縮された。また、粒子の改良により、反応経過時間ごとの発色がより濃くなることで判定ラインがさらに明瞭になり、視認性が向上しているという。
臨床試験(638例)では、検査開始2分以内に91.7%が陽性と判定され、A型およびB型インフルエンザウイルス抗原に対する優れた感度と特異度が確認されている。これにより、臨床現場におけるインフルエンザ診療のさらなる効率化と患者の院内滞在時間の短縮が期待できるとしている。
▼関連リンク
・大塚製薬株式会社 ニュースリリース