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COPDの早期診断や治療法の確立を目指す共同研究契約を締結-ベーリンガーと京大

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2017年07月25日 AM11:45

現在、根本的に治すことはできないCOPD

日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社は7月21日、京都大学と慢性閉塞性肺疾患(COPD)の早期診断や新たな治療方法の確立等を目的とした共同研究契約を締結したと発表した。

COPDは、慢性気管支炎や肺気腫を伴う肺の炎症性疾患であり、タバコ煙を主とする有害物質を長期に吸入曝露することで発症する恒常的な気流閉塞を示す生活習慣病のひとつ。身体を動かした時に息切れを感じる労作時呼吸困難や慢性の咳や痰が特徴的な症状だ。進行すると呼吸不全や右心不全を起こす命に関わる病気であり、早期発見、早期治療が重要になる。また、現在の治療法は、QOLの改善や増悪の軽減はできるものの、病気を根本的に治すことはできないため、疾患の早期診断や新たな根本的な治療法の確立が望まれている。

早期診断や根本治療法の確立目指す

ベーリンガーインゲルハイムは、アカデミア発創薬を活性化するための新たな研究部門として2015年に、Research Beyond Borders(RBB)を探索研究組織内に設立。今回の共同研究は日本のRBB部門が仲介し、京都大学大学院医学研究科「医学領域」産学連携推進機構と協同して、成立したという。

京都大学大学院医学研究科呼吸器内科学の佐藤篤靖助教の研究グループは、COPDを中心とした呼吸器関連疾患について、臨床医の立場から、また分子レベルからの解析を通して肺の恒常性に着目し研究を進めており、多くの重要な知見で研究の進展に貢献している。この共同研究では、共同研究者の田辺直也特定助教と共に、COPDの発症と進展に重要な機構を細胞の分子レベルから理解することで、疾患の早期診断や新たな根本治療法の確立につなげることを目指すとしている。

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