厚生労働省の検討会は19日、2018年度から本格運用を開始予定の「医療情報データベース(MID-NET)」の運営などに関する最終報告書をまとめた。利用目的や結果を公表することや個人情報保護の観点から、患者に丁寧な情報提供をすることなど、ガイドラインとしてまとめた利活用のルールを記載。用途に応じた利用料金も明記し、製薬企業が製造販売後調査に利用する場合は、1品目4212万3000円に設定した。
最終報告書は、昨年に設置したMID-NETの利活用ルールと経費を検討するワーキンググループの結論をそれぞれ反映させたもの。MID-NETは、医薬品医療機器総合機構(PMDA)が運営し、行政機関、製薬企業、研究者などが利活用することを想定。目的、内容、期間などを有識者会議で事前に審査し、認められたものだけが利活用できることとした。