医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > プレミアム > 【ギリアド】中国でB型肝炎薬の偽造品-日本語の箱表示等に注意

【ギリアド】中国でB型肝炎薬の偽造品-日本語の箱表示等に注意

読了時間:約 1分24秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2017年07月14日 AM10:45

ギリアド・サイエンシズは12日、同社が製造販売するB型肝炎治療薬「ベムリディ錠25mg」(一般名:テノホビルアラフェナミドフマル酸塩)について、中国で包装表示や製品ボトルのラベルが日本語で記載された偽造品が確認されたと発表した。現段階で日本においてベムリディの偽造品は確認されておらず、偽造品の服用による健康被害も報告されていないという。厚労省は、偽造品を発見した場合は、流通させたり調剤することなく、保健所や都道府県などに相談するよう関係者に注意喚起した。

ベムリディ錠の正規品は、箱に封緘シールが開封口とは別の箇所についており、開封したことが分かる仕様になっているほか、箱の側面に製品名の記載がある。また、ボトルは14錠入りで、ボトルのフタはチャイルドレジスタンス機能がついているのが特徴。ボトル本体は白、フタは青色をしており、ボトル内の内ブタであるインダクションシールはつまみのない白い円形で、端から剥がし取る仕様になっている。スプーンの柄などで内ブタを破ることはできない。

さらに、錠剤の外観は丸い黄色のフィルムコーティング錠で、大きさは直径8mm、厚さ4mm、重さ208mgとなっている。

これに対して、ベムリディ錠の偽造品は、箱に封緘シールがなく、ボトルのフタがオレンジ色で、チャイルドレジスタンス機能がついていないキャップになっている。また、側面に製品名の記載がなく、不自然に空白があるほか、開封口のミシン目の作りが雑であることやラベルに正規品とは異なる書体が使用されていること、錠剤の外観が白色であるのが特徴である。

同社は、現段階で日本においてベムリディ錠の偽造品は確認されていないとしている。厚労省は、偽造品が中国で発見されたことを受け、今後も別の形態の偽造品が発見される恐れがあることから、偽造品を発見した場合は錠剤の外観にかかわらず、流通させたり調剤や内服をしないよう関係者に注意喚起した。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 プレミアム 行政・経営

  • 【PMDA】コロナ薬投与で注意喚起-妊娠可能性ある女性に
  • 【薬価部会】不採算品再算定、対象絞り込みを-25年度中間年改定
  • 【厚労省調査】敷地内薬局、専門連携の1割-処方箋集中率は93.1%
  • 【臨試協調査】外資が日本を第I相拠点に-国内実施のメリット認識か
  • 【NPhA】半数以上が後発品を選択-長期品選定療養に一定効果