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ポケットに入る超音波診断装置「Vscan Extend」を発売-GEヘルスケアが記者発表会を開催

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2017年07月11日 PM03:00

最速1秒起動、残尿量計測アプリなど標準搭載

GEヘルスケア・ジャパン株式会社は7月6日、「Vscan」シリーズ最新モデル「」に関する記者発表会を開催。医療法人社団悠翔会 理事長・診療部長の佐々木淳氏、昭和大学医学部 産婦人科学講座 准教授の松岡隆氏、 ハートセンター長の渡辺弘之氏が講演した。


画像はリリースより

ポケットに入る超音波診断装置Vscanシリーズは、2010年の発売以来、日本国内の販売実績が5,200台を超える人気製品。今回発売のVscan Extendは、従来モデルの3.5インチから5インチ(約12.7cm)に大型化した液晶ディスプレイを搭載し、タッチスクリーン方式も採用。これにより視認性および操作性が向上した。こうした大型化ディスプレイ・タッチスクリーン方式を採用した一方で、高速起動も可能に。最速1秒で起動し、早期の診断が求められるシーンにおける患者アクセスを向上したとしている。

Vscan Extendは、診断の幅を広げるアプリケーションを標準搭載。残尿量の計測アプリケーションは、半自動的に残尿量の体積を計測可能だという。また、肺エコーの診断をレポートする機能(診断結果を肺全体の画像で目視的に表示)も搭載。将来的には、アプリケーションの拡張も可能となる予定としている。さらに、Wi-Fiに対応したことで、DICOM規格の画像データをWi-Fiを経由してサーバーへ転送することが可能となった。2017年9月以降にはCloudサービスにも対応する予定だという。

また、2014年6月発売の「Vscan Dual Probe」で好評を得ていた2in1方式プローブ(リニア型/セクタ型)も搭載。深部臓器用と表在臓器用の2本が必要なプローブを1本にまとめ、心臓や腹部、表在血管や甲状腺、肺エコーなど、さまざまな領域を高画質画像で描出するという。

インターネット調査では起動速度の速さ、軽量・小型化を求める声

今回の記者発表会に先立ち、GEヘルスケアはプライマリケアおよびポケットサイズのエコーに関する医師の認識を明らかにするためにインターネット調査を実施。その結果について、佐々木氏、松岡氏、渡辺氏がトークセッションを行った。

この調査は、医師300名(一般内科・循環器科・救急医療科・産婦人科医師各50名、その他の診療科医師100名)を対象に実施されたもの。調査の結果、「現在の医療の課題について、お考えに近いものをそれぞれお答えください」という問いに「そう思う(とてもそう思う+ややそう思う)」と回答した医師が多かったのは、「24時間の対応が満足にできていない」、「見取までの対応が満足にできていない」だった。この結果に対して佐々木氏は、「見取は、ほとんど対応できていない現状がある。原因は、自宅で総合的に健康管理が提供できる医療が少ないためと、24時間対応できる医師が少ないため」と解説。また、「多くの患者には身近な“”がおらず、何かあったときに、総合的に相談できる医師がいない。そのために、地域の中で“”機能を持つこと、持続可能な24時間対応を持つ医療の仕組みづくりが大事だと考える」と述べた。

また、「ポケットサイズのエコーに求める機能をお答えください」という問いに対して、「求める(とても求める+やや求める)」と回答した医師が多かったのは、「起動速度の速さ(すぐに使用できる)」「軽量・小型で持ち運びがしやすい」「操作が簡単」の順だった。「訪問診療という医療形態では、ポケットの中におさまるサイズが便利」(佐々木氏)、「現場では、単機能で高機能が求められる」(松岡氏)、「循環器診療は時間が命。すぐスイッチが入ることが大事。また、外来診療では、30秒という時間でさえもったいないため、Vscan Extendの1秒で立ち上がる機能が助かった」(渡辺氏)などの意見があがった。

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