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鉄キレート剤ジャドニュ、輸血による慢性鉄過剰症治療薬として承認-ノバルティス

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2017年07月05日 PM01:50

鉄キレート剤「」の新剤形

ノバルティス ファーマ株式会社は7月3日、輸血による慢性鉄過剰症の治療薬として、鉄キレート剤「ジャドニュ(R)顆粒分包」(一般名:)の製造販売承認を取得したと発表した。同剤は、鉄キレート剤「エクジェイド(R)懸濁用錠」(一般名:)の新剤形。

再生不良性貧血や骨髄異形成症候群などの難治性貧血のために、赤血球輸血を繰り返し必要とする患者は、頻回な輸血により体内に過剰な鉄が蓄積され、慢性の鉄過剰症を発症する。生体には鉄を効率的に体外へ排泄する機能がないため、適切な除鉄治療を行わないと、心不全や肝障害などの臓器障害や、糖尿病などの重篤な合併症を引き起こすリスクがある。輸血による慢性鉄過剰症は進行性の重篤な疾患であり、継続的な鉄キレート療法により、体内から過剰な鉄を除去することが必要不可欠だ。

1日1回服用で無味無臭、従来の剤形よりも服用しやすく

ジャドニュは、銅や亜鉛といった2価の金属と比べ、3価の鉄に高い親和性を示す鉄キレート剤。鉄分子と2:1の割合で結合し、肝臓・心臓・細網内皮系細胞などに存在する過剰な鉄とキレートを形成することで、主に胆汁を介して鉄を排泄させる。1日1回の服用で、食事による影響を受けにくく、また無味無臭のため、懸濁用錠のエクジェイドに比べて、服用しやすくなったという。

2017年6月現在、ジャドニュは、輸血による慢性鉄過剰症の治療薬として、フィルムコート錠が世界約40か国、顆粒が米国で承認されている。

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