医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医薬品・医療機器 > アクテムラ皮下注、効果不十分な関節リウマチ患者への1週間隔投与が可能に-中外

アクテムラ皮下注、効果不十分な関節リウマチ患者への1週間隔投与が可能に-中外

読了時間:約 57秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2017年06月28日 PM02:30

投与間隔短縮を可能にする用法・用量追加承認を取得

中外製薬株式会社は6月26日、ヒト化抗ヒトIL-6 レセプターモノクローナル抗体「(R)」(一般名:))の皮下注製剤に関して、2週間隔投与で効果不十分な関節リウマチ患者に対して、1週間まで投与間隔の短縮を可能にする用法・用量追加の承認を厚生労働省から取得したと発表した。

今回の承認は、国内で実施された二重盲検比較試験「SHINOBI試験」(MRA231JP試験)の成績に基づくもの。同試験は、関節リウマチに対するアクテムラ皮下注製剤の既承認用法・用量である1回162mgを2週間隔で効果不十分な関節リウマチ患者を対象に、アクテムラを1週間隔で投与する群と、2週間隔で投与する群に無作為に割り付け、1週間隔投与の有効性、安全性の検討を行った。

利便性を低下させずに治療継続できると期待

同試験において、主要評価項目である投与12週時のDAS28-ESRの変化量は、アクテムラ皮下注製剤の2週間隔投与群に対する1週間隔投与群の優越性が認められた。なお、これまでに報告されているアクテムラの安全性プロファイルと同様だった。

従来の用法・用量では、効果不十分の患者においては、点滴静注用製剤などに切り替える必要があり、通院や点滴にかかる時間的負担や医療機関で不便が生じていた。今回の承認により、1週間まで投与間隔を短縮できることで、利便性を低下させることなく治療を継続できることが期待される、と同社は述べている。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 医薬品・医療機器

  • ミリキズマブの炎症性腸疾患に対する長期持続的有効・安全性データを公開-リリー
  • 転移性尿路上皮がん、一次治療における新たな選択肢への期待
  • 心臓ロボット手術用の部位を見やすく展開するプレートを開発-大阪公立大
  • 新たにオンコロジー領域に注力し「2031年までに年平均成長率8%を目指す」‐GSK
  • シベプレンリマブ、IgA腎症P3試験で主要評価項目を達成-大塚製薬