治療時期や治療方法の判断、治療中・治療後の経過観察に
ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社は6月21日、B型肝炎ウイルス(HBV)感染者の治療判断や経過観察に用いるHBs抗原量を測定する「エクルーシス試薬 HBsAgII quantII」を6月27日に発売すると発表した。
画像はリリースより
HBVの感染者は、治療の長期目標が「HBs抗原の消失」であり、治療の開始時期や治療方法の判断、治療中および治療後の経過観察時において、HBs抗原が測定されている。
50μLという微量検体を18分で測定
今回発売されるエクルーシス試薬 HBsAgII quantIIは、そのHBs抗原定量検査に用いられ、測定範囲が0.05~11万7,000IU/mLと広く、とくに抗原量の高い領域にフォーカスした試薬だという。また、検査結果の報告時間が短縮され、検査の効率化にも貢献。電気化学発光免疫測定法(ECLIA法)を測定原理とする同社の自動分析装置を用いて、50μL(機種により異なる)という微量検体を18分で測定するという。なお、対応機種はすでに発売済みの同社自動分析装置「コバス e 411」、「コバス e 411 plus」、「コバス 6000」、「コバス 8000」および「モジュラーアナリティクス」。
ロシュ・ダイアグノスティックスは、B型肝炎の予防から診断、リスク評価、治療中および治療終了後のモニタリング・経過観察と全てのステージをカバーする検査試薬を販売しており、同製品の発売によってラインアップを強化。同社は、今後もB型肝炎ウイルス感染者の診断と治療に貢献していきたいとしている。
▼関連リンク
・ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社 プレスリリース