第2相「CheckMate-205試験」の追跡調査
米ブリストル・マイヤーズ スクイブ社は6月16日、ブレンツキシマブベドチン(BV)による治療歴の有無にかかわらず、自家造血幹細胞移植(ASCT)後に再発または進行した古典的ホジキンリンパ腫(cHL)の成人患者に、「オプジーボ(R)」(一般名:ニボルマブ)が奏効を示した追跡調査のデータを発表した。これは、第2相「CheckMate-205試験」の結果によるもので、第14回国際悪性リンパ腫学会議で発表された。
ホジキンリンパ腫(HL)は、白血球に発現するがん。全世界で、毎年約6万6,000人が新たにHLと診断され、2万5,500人がHLで死亡していると推定される。cHLはHLの中で最も一般的で、全症例の95%を占めている。
全生存期間の中央値は未達、患者の40%が投与を継続中
CheckMate-205試験は、進行中の複数コホート臨床試験。各コホートの主要評価項目である奏効率(ORR)、および奏効期間(DOR)が、独立放射線評価委員会によって評価された。
BV未治療群(コホートA:63例)のORRは、中央値19か月の追跡調査で65%、患者の29%で完全奏効(CR)が認められた。DORの中央値は20か月、無増悪生存期間(PFS)の中央値は18.3か月(95%信頼区間:11.1-22.4)だったという。
ASCT後にBV治療を受けた群(コホートB:80例)のORRは、中央値23か月の追跡調査で68%であり、患者の13%でCRが認められた。DORの中央値は16か月で、PFSの中央値は14.7か月(95%信頼区間:10.5-19.6)。
BV治療をASCT前(33例)、ASCT後(58例)またはASCT前後(9例)に受けた群(計100例)のORRは、中央値16か月の追跡調査で73%。患者の12%でCRが認められた。DORの中央値は15か月で、PFSの中央値は11.9か月(95%信頼区間:11.1-18.4)だった。
コホート全体で、全生存期間の中央値は未達であり、患者の40%が投与を継続中だった。安全性プロファイルは、このがん腫でこれまでに報告されたデータと一貫していたという。