■手つかずの蛋白情報発掘へ
日本医療研究開発機構(AMED)は、新たな創薬標的を探索するため、最新型クライオ電子顕微鏡を多くの研究者が共用できる体制作りに乗り出す。世界的に創薬標的が枯渇する中、国内に4台しかないクライオ電顕の共用体制を作ることにより、手つかずだった膜蛋白質や天然変性蛋白質等に関する高解像度の動的構造情報から、新たな創薬標的を発掘したい考え。放射光と組み合わせ、最先端の構造解析ができる創薬研究のインフラ作りを急ぐ。
2017年度の医療分野の研究開発に配分する調整費で連携分野の一つである医薬品創出に44億円を投入。そのうち、最新型クライオ電子顕微鏡の共用ネットワーク構築に27億円を充て加速させる。