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キイトルーダ、既治療例の進行胃がん・食道胃接合部腺がん対象のP2試験でORR11.6%-米Merck

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2017年06月14日 PM02:15

2回以上の化学療法の前治療歴のある患者に対する単独療法の評価

米Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.は6月4日、抗PD-1抗体「(R)」(一般名:ペムブロリズマブ)について、既治療例の進行胃がんまたは食道胃接合部腺がん患者に対する単独療法の承認申請に向けた第2相臨床試験「KEYNOTE-059」のコホート1のデータを発表した。前治療歴が2回以上の患者に対するキイトルーダの全奏効率(ORR)は11.6%で、PD-L1陽性患者ではより高い奏効率が認められたという。このデータは、(ASCO)年次総会の口頭セッションで発表された。

KEYNOTE-059試験は、進行胃がんまたは食道胃接合部腺がん患者に対する承認取得を目的とした、キイトルーダの非無作為化マルチコホートの第2相臨床試験。少なくとも2回以上の化学療法の前治療歴のある患者(コホート1)に対するキイトルーダの単独療法(3週間ごとに200mgを最大24か月間)を評価するもの。主要評価項目はRECIST(Response Evaluation Criteria in Solid Tumors)v1.1に基づく盲検下での独立中央判定(BICR)によるORRおよび安全性。副次評価項目は奏効期間と全生存期間。PD-L1発現による解析を実施し、腫瘍細胞と免疫細胞のPD-L1発現を合わせたスコアであるCPS(Combined Positive Score)が1%以上の場合にPD-L1発現陽性とした。

PD-L1陽性患者のORRは15.5%

全患者(259例)の有効性解析では、ORRは11.6%(95%CI,8.0-16.1)で、完全奏効率は2.3%(95%CI,0.9-5.0)、部分奏効率は9.3%(95%CI,6.0-13.5)。さらに、PD-L1発現による解析の結果、PD-L1陽性患者(CPS≧1%)(148例)のORRは15.5%(95%CI,10.1-22.4)で、完全奏効率は2%(95%CI,0.4-5.8)、部分奏効率は13.5%(95%CI,8.5-20.1)だった。PD-L1陰性患者(109例)のORRは6.4%(95%CI,2.6-12.8)で、完全奏効率は2.8%(95%CI,0.6-7.8)、部分奏効率は3.7%(95%CI,1.0-9.1)。

前治療歴の数による解析では、2回化学療法既治療の患者(3次治療、134例)のORRは16.4%(95%CI,10.6-23.8)で、完全奏効率は3.0%(95%CI,0.8-7.5)、部分奏効率は13.4%(95%CI,8.2-20.4)。3回以上化学療法既治療の患者(4次治療以降、125例)のORRは6.4%(95%CI,2.8-12.2)で、完全奏効率は1.6%(95%CI,0.2-5.7)、部分奏効率は4.8%(95%CI,1.8-10.2)だった。同試験のキイトルーダの安全性プロファイルは、これまでに報告された試験で認められたものと一致していたという。

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