政府は9日、2017年版の「経済財政運営と改革の基本方針」(骨太の方針)と成長戦略「未来投資戦略」を閣議決定した。骨太方針では、薬価制度の抜本改革について、素案に盛り込んでいた後発品薬価を超える部分の先発品薬価を原則自己負担とする「参照価格制度」に関する記述は削除された。かかりつけ薬剤師・薬局や健康サポート薬局の機能強化、リフィル処方の推進は素案から変わらず明記された。
骨太方針では、薬価制度の抜本改革について、素案に盛り込まれていた「先発品価格のうち、後発品価格を超える部分について、保険財政の持続可能性や適切な給付と負担の観点を踏まえ、原則自己負担とすることや後発品価格まで価格を引き下げることを含め検討し、本年末までに結論を得る」との記載が削除された。