医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医薬品・医療機器 > 開発中のCOPD治療薬「SUN-101」、FDAから審査結果通知を受領-米サノビオン

開発中のCOPD治療薬「SUN-101」、FDAから審査結果通知を受領-米サノビオン

読了時間:約 1分5秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2017年05月31日 AM11:15

長時間作用性ムスカリン受容体拮抗薬の気管支拡張剤

大日本住友製薬株式会社の米国子会社であるサノビオン・ファーマシューティカルズ・インクは5月26日、(COPD)の長期維持療法を対象として申請中のSUN-101(一般名:)の新薬承認申請(NDA)について、)から審査結果通知(Complete Response Letter)を受領したことを発表した。

SUN-101は、「eFlow(R)」を用いて投与される長時間作用性ムスカリン受容体拮抗薬(LAMA)の気管支拡張剤。中等症から重症の慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者の長期維持療法を対象に開発中だ。

追加臨床試験の実施は求められず

今回の承認申請は、同剤の有効性および安全性を評価した3つのフェーズ3試験(GOLDEN-3、GOLDEN-4、GOLDEN-5)の結果に基づくもの。GOLDEN-3およびGOLDEN-4試験の結果、同剤は主要評価項目である12週間後の努力呼気1秒量(FEV1)のトラフ値のベースラインからの変化量について、プラセボに対して統計学的に有意な改善を示していた。なお、審査結果通知において、同剤の承認のための追加臨床試験の実施は求められていない。

COPDは、有毒粒子・ガスによる気道・肺の異常に起因する持続性の呼吸器症状や気流閉塞を特徴とする疾患。COPDの主要な危険因子は喫煙だが、他の環境的な因子も関与すると考えられている。米国においては、約1570万人の成人がCOPDと診断されており、年間12万人以上がCOPDにより亡くなっている。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 医薬品・医療機器

  • 新たにオンコロジー領域に注力し「2031年までに年平均成長率8%を目指す」‐GSK
  • シベプレンリマブ、IgA腎症P3試験で主要評価項目を達成-大塚製薬
  • チルゼパチド、肥満症の日本人対象P3試験で有意な体重減少効果-リリー
  • エブリスディ2年データ、SMA小児の多くが独立歩行可能となったことを示す-ロシュ
  • 点滴ライン整理用の「カラフルホルダー」開発、ワンタッチで長さ調節可-東北大ほか