大阪市の淀川区薬剤師会と大阪回生病院(300床)は疑義照会簡素化プロトコルの策定に合意し、今年4月から運用を開始した。京都大学病院の先駆的な事例を参考に、病院薬剤師が主導して各地で同様の取り組みが実施されているが、淀川区では薬局薬剤師が病院に投げかけて実現にこぎつけたことが大きな特徴。プロトコルも、薬局薬剤師がひと目で理解できる内容になっている。今後、淀川区内の他の基幹病院とも話し合いを進める計画で、地域共通のプロトコルとして活用したい考えだ。
プロトコルの運用には大阪回生病院、淀川区薬剤師会、会員薬局の3者間で確認書を交わす必要がある。運用上の責任は薬局が負うことを明確にした。現在、淀川区薬剤師会の会員約80薬局のうち約30薬局が確認書を締結。同院の院外処方箋を応需する薬局はほぼ全て確認書を交わしている。