厚生労働省は17日、高齢者医薬品適正使用検討会の初会合を開き、高齢者における薬の多剤併用(ポリファーマシー)の増加や飲み忘れによる副作用への対策について議論をスタートさせた。
高齢者の進展に伴い、薬物療法において腎機能や肝機能の低下など薬物動態の変化、合併症によるポリファーマシーの増加とそれに伴う副作用の増強、飲み忘れや服薬管理の必要性が高い患者の存在など、多くの問題が顕在化している。こうした状況を受け、高齢者の薬物療法に関する安全対策を進めるため、薬の安全性情報の提供のあり方などに焦点を絞って検討会で議論することにした。