Microbial Ecosystem Therapeuticを活用した腸内細菌由来の治療薬の研究開発
武田薬品工業株式会社は4月11日、カナダのNuBiyota LLCと、消化器系疾患を対象に、NuBiyota社が有するMicrobial Ecosystem Therapeuticを活用した腸内細菌由来の治療薬の研究開発に関する戦略的提携を締結したと発表した。
NuBiyota社のMicrobial Ecosystem Therapeuticは、既に臨床試験実施可能段階にある腸内細菌由来の生菌カクテル製剤。今回の契約に基づき、NuBiyota社は、武田薬品から契約一時金を受領するとともに、開発・承認・販売のタイミングに応じたマイルストンおよび売上に応じたロイヤリティを受領する。
消化器系疾患を対象とした腸内細菌由来の経口治療薬の研究開発を推進
両社は連携して、NuBiyota社の有する腸内細菌に関する基盤技術を活用し、消化器系疾患を対象とした腸内細菌由来の経口治療薬の研究開発を推進していく予定。腸内細菌群ならびに腸内細菌由来の生理活性物質を探索し、消化器系疾患の治療にどのように腸内細菌研究を応用できるか検討するという。
今回の提携を通じ、腸内細菌をベースとした治療法の評価を実施することで、消化器系疾患における腸内細菌の役割を一層深く理解できるものと期待が寄せられる。
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・武田薬品工業株式会社 ニュースリリース