韓国・台湾・香港・ASEAN10か国における独占的な開発権、製造販売権を取得
キョーリン製薬ホールディングス株式会社は4月11日、子会社である杏林製薬株式会社が開発中の過活動膀胱治療剤「KRP-114V(一般名:ビベグロン)」について、米国のMerck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.(メルク社)と、アジア地域におけるライセンスを取得する契約を締結したと発表した。
今回の契約は、2014年7月に杏林製薬がメルク社と締結した日本国内におけるライセンス契約の範囲を、アジア地域に拡大するもの。今回の契約締結により、杏林製薬は韓国・台湾・香港・ASEAN10か国における同剤の独占的な開発権及び製造販売権を取得した。
日本国内ではキッセイ薬品工業とP3試験を実施中
KRP-114Vは、米国メルク社により創製された選択的β3アドレナリン受容体作動薬。1日1回投与の過活動膀胱治療剤として開発中である。杏林製薬は、2016年3月に、キッセイ薬品工業株式会社と共同開発及び共同販売に関する契約を締結し、現在日本国内において両社でP3試験を実施している。
泌尿器科領域を重点領域のひとつと位置付ける杏林製薬は、製品ラインアップの拡充とプレゼンス確立に向け、同剤の開発を進めている。また、現在アライアンス・パートナーを通じてアジア地域で展開中の過活動膀胱治療剤「ウリトス(R)錠」に加え、アジア地域におけるKRP-114Vの権利を今回取得したことで、過活動膀胱の諸症状に苦しむ患者のQOL改善に一層貢献できるよう努めるとしている。
▼関連リンク
・キョーリン製薬ホールディングス株式会社 ニュースリリース