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モガムリズマブ、皮膚T細胞リンパ腫対象の第3相試験で主要評価項目達成-協和発酵キリン

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2017年04月11日 PM01:00

再発又は難治性の皮膚T細胞性リンパ腫患者を対象に、主要評価項目を達成

協和発酵キリン株式会社は4月7日、皮膚T細胞性リンパ腫(Cutaneous T-cell Lymphoma:CTCL)を対象として実施していたモガムリズマブ(KW-0761)の国際共同第3相臨床試験「MAVORIC試験」で主要評価項目を達成したと発表した。

CTCLは、非ホジキンリンパ腫の中でも比較的まれなタイプの疾患で、悪性のTリンパ球が皮膚に局在化することが特徴。病期によって、菌状息肉腫(MF)やセザリー症候群(SS)に分類され、皮膚や血液、リンパ節、内臓、その他の組織に病変が現れるという。

モガムリズマブは、CCケモカイン受容体4(CCR4)を標的とするヒト化モノクローナル抗体。CCR4はCTCLを含めた特定の血液がん細胞に頻繁に発現している。同剤は、抗体依存性細胞傷害活性(ADCC)増強に関連する同社の「POTELLIGENT(R)」という技術を用いて製造され、2012年3月より日本で、再発性もしくは難治性CCR4陽性成人T細胞白血病リンパ腫(ATL)の治療薬「POTELIGEO(R)」として世界で初めて販売承認された。さらに日本において、再発又は難治性CCR4陽性末梢T細胞リンパ腫(PTCL)およびCTCLの治療薬として、化学療法未治療のCCR4陽性ATLの治療薬として、適応追加承認を取得している。

ボリノスタットと比較、有効性と安全性を確認

MAVORIC試験は、米国、欧州、日本、豪州で実施された多施設ランダム化オープン比較試験で、372名の再発又は難治性のCTCL患者を対象に同剤の有効性と安全性を対照薬であるボリノスタットと比較した。その結果、モガムリズマブ群は対照群と比較して統計学的に有意に主要評価項目である無増悪生存期間を改善したことが示され、同剤の安全性も忍容可能なものだということがわかったという。

同試験結果の詳細については、引き続き解析し、今後の学術会議や医学雑誌などで発表する予定。また、同剤のCTCLに対する販売承認取得に向け、各国規制当局との協議を2017年中に開始したいとしている。

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