適応追加の「サインバルタ」「サイラムザ」が牽引
日本イーライリリー株式会社は3月15日、都内で記者会見を行い、2016年度の売上高が2,432億円に達したことを発表した。対前年比3.1%の増加となる。
日本イーライリリー株式会社
パトリック・ジョンソン代表取締役社長
売上面で大きく貢献したのは「サインバルタ」と「サイラムザ」の2剤。慢性腰痛症ならびに変形性関節症に伴う疼痛の適応が追加された「サインバルタ」は、前年比36.6%増となり、「フォルテオ」「ジプレキサ」と並ぶ同社の主力商品になった。同じく適応が追加された「サイラムザ」は前年比較で売上約300%増を達成した。また、同社が強い糖尿病領域では、週1回投与の持続性GLP-1受容体作動薬「トリルシティ」が、処方制限が解除されたこともあり、1690.3%増に。インスリン製剤のバイオシミラー「インスリングラルギンBS注カート/ミリオペン”リリー”」は367.6%増、SGLT-2阻害薬「ジャディアンス」が813.0%増と、それぞれ大幅に伸長した。
同社は、2023年までの10年間で20の革新的新薬の承認を目指すとし、2017年3月時点で5製品が上市済みだ。ジョンソン社長は、「世界同時開発を通じて、日本の患者さんにもいち早くお届けしていくため、今後もアカデミアと研究機関と連携しながら、イノベーションに取り組んでいく」と意気込みを語った。
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・日本イーライリリー プレスリリース