自己免疫疾患の治療薬として期待されているRORγt阻害剤
東レ株式会社は3月14日、マルホ株式会社と共同で、東レが創製したRORγt阻害剤について、全世界を対象とした独占的な開発・製造・販売権に関するライセンス契約を締結したと発表した。
RORγt(Retinoic acid-related orphan receptor gamma t)は、炎症を促進するタンパク質を産生し免疫反応を調節するヘルパーT細胞の1種であるTh17細胞の活性化制御因子で、自己免疫疾患の進展・悪化に関わることが知られている。RORγt阻害剤は、RORγtを阻害することにより過剰な免疫反応を抑制して、関節リウマチ、乾癬、多発性硬化症、炎症性腸疾患など種々の自己免疫疾患の治療薬となることが期待されている。
RORγt阻害剤の治療薬としての開発はマルホが
今回の契約は、重点領域のひとつである自己免疫疾患の研究・技術開発を加速させたい東レと、新たな治療薬の開発に臨むマルホの意図が合致したもの。今後はマルホがRORγt阻害剤を有効成分とする治療薬の開発を進めていく方針だという。
今回の契約に基づき、マルホは東レに契約一時金および開発段階に応じたマイルストンを支払う。また、販売後は販売額に応じたロイヤルティを支払う予定としている。
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・東レ株式会社 プレスリリース