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脳動脈瘤治療用コイルの無作為化比較試験結果を発表-テルモ

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2017年03月14日 PM01:15

第2世代ハイドロゲルコイルとベアプラチナコイルとの治療成績比較

テルモ株式会社は3月10日、脳動脈瘤治療用コイルの無作為化比較試験“GREAT”の成績を米国・ヒューストンで2月22~24日に行われた国際脳卒中学会で公表したと発表した。

GREAT試験は、ドイツとフランスの22施設で513例を対象に、第2世代ハイドロゲルコイルと標準的なベアプラチナコイルの治療群に分け、治療成績を比較したもの。主要評価項目は、18か月後の脳動脈瘤の再発、再治療、血管造影フォローアップを必要としない合併症、および死亡を複合したもので、研究者らは、使用コイルの全長のうち、ハイドロゲルコイルの長さを50%以上使用するか、または全長にベアプラチナコイルを使用して、中サイズ(4~12mm)の破裂および未破裂脳動脈瘤を治療した。その結果、ハイドロゲルコイル群では治療後18か月の再発率等が統計的に有意に低いことが示されたという。

V-Trakハイドロソフトエンボリックシステムとして日本でも展開

脳動脈瘤の治療は、主に瘤への血流を遮断する方法がとられるが、その治療法は手術で頭を開いてクリップで瘤をはさむ外科的治療と、脚の血管から挿入したカテーテルを通して、コイルやステントなどを留置する血管内治療に大別される。コイル治療においては、瘤に血液が流れ込まないように隙間なくコイルを詰めることが重要だ。第2世代ハイドロゲルコイルは、血液中の水分を吸収して膨らむハイドロゲルを内蔵しており、瘤内への留置後20分でハイドロゲルが膨らんでプラチナ製コイルの隙間を埋めることできる。

テルモの子会社であるマイクロベンションは、プラチナ製コイルと膨潤型ハイドロゲルを組み合わせた独自の技術を所有。日本では、販売名『V-Trakハイドロソフトエンボリックシステム』(HydroFrame、HydroSoft)、『V-Trakハイドロフィルエンボリックシステム』(HydroFill)(いずれも一般的名称は中心循環系血管内塞栓促進用補綴材)として、第2世代ハイドロゲルコイルを展開している。

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