2018年3月までの共同物流センターの稼働開始目指す
アステラス製薬株式会社は2月23日、武田薬品工業株式会社、武田テバファーマ株式会社および武田テバ薬品株式会社と、自然災害による非常時の医薬品のさらなる安定供給、品質確保、輸送の効率化を目的として、北海道に新たにこれら4社の医療用医薬品を共同保管・共同輸送する体制を構築し、札幌市に共同の物流センターを設立することについて基本合意書を締結したと発表した。
基本合意書に基づき、各社が協力の上、医療用医薬品の共同保管(作業・管理基準の標準化など)および共同輸送体制(配送手順標準化・積載効率向上によるトラック台数削減など)を北海道において構築し、2018年3月までの共同物流センターの稼働開始を目指していくとしている。
医療用医薬品安定供給体制のさらなる拡充へ
昨今頻発する地震や風水害などの自然災害時における医療用医薬品の安定供給の維持継続は、大きな課題となっている。また、GDP(Good Distribution Practice)を考慮した保管・輸送時におけるさらなる品質確保が求められている。一方、トラックドライバーの不足、安全運行への取り組み、CO2削減などの流通上の課題も顕在化している。
今回、アステラス製薬、武田薬品、武田テバファーマ、武田テバ薬品の4社は、このような課題や環境の変化に対する解決のアプローチとして、同合意書を締結。いかなる状況下においても、医薬品の安定供給および品質確保という製薬企業の使命を果たすため、安定的かつ効率的な物流プラットフォームの構築を通じて、医薬品を必要とする全ての患者、医療機関に製品とともに安心を届けていくとしている。
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・アステラス製薬株式会社 ニュースリリース