25を超える国・30以上の医療機関から患者1,000人が登録予定
日本メドトロニック株式会社は2月22日、心房細動(AF)治療のためのArctic Front Advance(TM)冷凍アブレーションカテーテルに関して、多施設共同の市販後観察研究である「Cryo AF グローバルレジストリ」に参加したと発表した。この研究に参加し、同製品を用いた手技の有効性と安全性(再アブレーションの頻度を含む)や、生活の質の改善などを評価する。
画像はリリースより
この研究では、25を超える国の30以上の医療機関から、1,000人を超える患者が登録される予定。日本でも患者の登録が開始された。すでに登録が開始されている中南米のほか、今後はヨーロッパ、中国、アメリカ、中東でも登録が開始される予定となっている。
手技が容易でアプローチ法もほぼ均一、術者・施設間の成績の差は僅少に
AFは、最も罹患率の高い不整脈のひとつ。中でも、発作性AFに対するカテーテルアブレーションの有用性はすでに確立され、国内でも年間約5万件の治療手技が実施されている。従来の高周波を用いたアブレーションは、手技的にやや難易度が高く、また術者によってアプローチ法も統一されていないため、術者・施設により成績が異なる可能性がある。一方、冷凍アブレーションは、バルーンテクノロジーを使用するため、手技が比較的に容易であるとともにアプローチ法もほぼ均一であり、術者・施設間の成績の差は僅少になるものと思われるとしている。
国内では、Arctic Front Advance冷凍アブレーションカテーテルは、薬剤抵抗性を有する再発性症候性の発作性AFの患者を治療するために使用される。冷凍アブレーションによりAF発現回数を減少させ、その結果として動悸、疲労、目眩などの症状が改善されること、そして患者の生活の質が向上しうることが期待できる。同社の冷凍アブレーションカテーテルとその周辺システムは、50を超える国の約1,300の医療機関で、20万人を超える患者の治療に用いられている。
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・日本メドトロニック株式会社 プレスリリース