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ステラーラ、クローン病適応でヤンセンとコ・プロモーション契約締結-田辺三菱

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2017年02月07日 AM10:45

医療機関への情報提供活動を共同で実施

田辺三菱製薬株式会社は2月3日、ヤンセンファーマ株式会社が国内において申請中のヒト型抗ヒトIL-12/23p40モノクローナル抗体製剤「(R)皮下注45mgシリンジ」(一般名:)のクローン病適応および製造販売承認申請中の点滴静注製剤について、ヤンセンとコ・プロモーション契約を締結したと発表した。今回の契約に基づき、ヤンセンが同適応の承認を取得後、ヤンセンが販売を行い、医療機関への情報提供活動については両社共同で実施する。

クローン病は、主に、小腸や大腸などの腸管壁に炎症や潰瘍などができる慢性の炎症性疾患で、消化管だけでなく全身にさまざまな合併症が発生することもある。緩解(症状が落ち着いている状態)と、再発・再燃を繰り返し、長い経過のなかで徐々に病気が進行するが、原因不明で根本的な治療法が確立されておらず、「特定疾患治療研究事業」の対象疾患である難病に指定されている。

炎症性腸疾患領域の基盤強化へ

田辺三菱製薬は2002年5月から、クローン病の治療薬として、点滴静注製剤の「レミケード(R)」を販売しているが、今後は作用機序の異なるステラーラの情報提供活動と合わせ、クローン病の治療に新たな選択肢を提供していく予定。

両社は、2011年9月より、関節リウマチの治療薬として皮下注製剤の「シンポニー(R)」の販売で提携しており、2016年4月より、田辺三菱製薬が販売し、医療機関への情報提供活動については両社共同で実施している。同剤は、国内において「潰瘍性大腸炎」の適応追加を申請しており、承認取得後は同様の枠組みでの販売を予定。田辺三菱製薬は、炎症性腸疾患の領域における基盤を強化していく考えを示している。

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