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オプジーボ、治療歴のある尿路上皮がんの治療薬としてFDAより承認取得-米BMS

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2017年02月07日 AM11:15

画期的治療薬指定からの迅速審査により承認

米国のブリストル・マイヤーズ スクイブ社は2月2日、)が、プラチナ製剤を含む化学療法による治療中または治療後に病勢進行した、またはプラチナ製剤を含む化学療法による術前または術後補助療法から12か月以内に病勢進行した、局所進行または転移性尿路上皮がん(mUC)患者の治療薬として、オプジーボ点滴静注を承認したことを発表した。

一般的に膀胱の内側に並ぶ細胞で発生する膀胱がんは、米国で5番目に多いがん腫で、2016年には77,000人が新たに診断され、16,000人以上が亡くなると推定されている。尿路上皮がんは、膀胱がんで最も一般的な組織型であり、膀胱がん患者の約90%を占める。膀胱がんの大多数は早期に診断されるが、再発率と病勢進行率が高く、患者の約50~70%が5年以内に再発する。転移性尿路上皮がんの治療において、奏効の持続性に乏しいファーストライン治療が大きな課題となっており、また、進行期尿路上皮がんのセカンドライン治療には、限られた治療選択肢しかないのが現状だ。

PD-L1発現レベルを問わず奏効

今回の承認は、局所進行または転移性mUC患者を対象にオプジーボを評価した第2相多施設非盲検単群臨床試験であるCheckMate-275試験の結果に基づくもの。同試験では、オプジーボによる治療により患者の19.6%(95%信頼区間:15.1-24.9)が奏効。そのうち完全奏効は2.6%(7/270例)、部分奏効は17%(46/270例)だった。奏効が認められた患者において、奏効期間の中央値は10.3か月、奏効までの期間の中央値(TTR)は1.9か月だったという。

同試験では、病勢進行または忍容できない毒性が認められるまで、患者270例にオプジーボ3 mg/kgを2週間ごとに投与した。主要評価項目は確定奏効率(ORR)。被験者の年齢の中央値は66歳で、患者の29%が同試験への登録前に2種類以上の全身療法を受けていた。なお、患者はPD-L1の発現状態にかかわらず組み入れられたという。

FDAは、今回の承認にかかわる申請を優先審査の対象として受理しブレークスルーセラピー()に指定しており、奏効率と奏効期間に基づき、迅速審査により承認した。この適応承認の継続条件として、検証試験において臨床的有用性を証明し記載することとしている。mUCに対するオプジーボの推奨用量は240mgで、病勢進行または忍容できない毒性が認められるまで、60分以上かけて2週間ごとに静脈内投与する。

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