■来年度に累計20万人を突破
全国47都道府県で実施された2016年度の登録販売者試験の総受験者数は5万3369人で、合格者は2万3328人となった。薬事日報が各都道府県の発表数値をもとに集計した。昨年度の15年度登録販売者試験では「1年の実務経験」などの受験要件が廃止されたことで前年度比で6割近く受験者が増加したが、16年度も前年度比7.3%増(3674人増)と受験者は増加傾向にある。合格率は43.7%で2.3ポイント減少した。
16年度試験で、各都道府県別合格率が最も高かったのは兵庫県の55.8%、次いで静岡県の55.7%、愛知県の55.2%、福岡県の54.4%、北海道の54.2%の順だった。一方、合格率が最も低かったのは島根県の27.0%で、次いで山口県の28.5%、岡山県の30.4%、長野県の30.5%、埼玉県の31.5%だった。
受験者数が最も多かったのは、東京都の5344人で、次いで大阪府の4644人、福岡県の2780人、兵庫県の2498人、神奈川県の2365人の順となった。
16年度の試験日は、近畿1府3県で実施した8月21日を皮切りに、全国最終となった九州・沖縄ブロックの12月18日まで、全国10日程で行われた。また、試験当日の8月31日に台風の直撃を受けた岩手県では、その影響で受験できなかった人を対象に11月17日に再試験を実施した。
登録販売者試験は、08年度の試験開始から今年度で9年目となる。薬事日報の集計によると、これまでの累計の登録販売者試験合格者数は、16年度を含め延べ人数で19万9800人余となった。
10年目を迎える17年度の試験実施により、登録販売者試験合格者数は20万人を超える見通しだ(受験者数、合格者数はいずれも延べ人数)