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PD-1抗体特許侵害訴訟でMerck社と和解、ライセンス契約を締結-BMSと小野薬品

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2017年01月25日 AM11:00

キイトルーダに関する全ての特許侵害訴訟で和解が成立

米ブリストル・マイヤーズ スクイブ社は1月20日、小野薬品工業株式会社とともに、 & Co., Inc.とグローバルでの特許ライセンス契約を締結し、同社のPD-1抗体「」(一般名:ペムブロリズマブ)に関する特許侵害訴訟で和解が成立したことを発表した。今回の和解により、Merck社のキイトルーダ販売に対する全世界での全ての特許侵害訴訟が終結する。

PD-1抗体「」(一般名:)を発見・開発したブリストル・マイヤーズと小野薬品工業は、同訴訟においてMerck社のキイトルーダ販売により、米国、欧州(英国、オランダ、フランス、ドイツ、アイルランド、スペインおよびスイス)、オーストラリアおよび日本において、がん治療におけるPD-1抗体の両社の用途特許が侵害されたと主張していた。

6億2500万ドルの頭金と、全世界売り上げに応じたロイヤルティを支払い

今回の契約により、Merck社はブリストル・マイヤーズと小野薬品工業の2社に対し、6億2500万ドルの頭金を支払うこととなる。また、Merck社はロイヤルティとして、2017年1月1日から2023年12月31日まではキイトルーダの全世界売上の6.5%、2024年1月1日から2026年12月31日までは2.5%を支払うことが義務付けられる。さらに、PD-1に関する各社の特許ポートフォリオに基づき一定の権利を相互に付与した。ロイヤルティは、ブリストル・マイヤーズ75%、小野薬品工業25%の割合で分配される。

同社は今回の和解により、ブリストル・マイヤーズおよび小野薬品工業のPD-1抗体に関する特許の有効性が確認されたとしている。

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