医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > プレミアム > 【厚労省】ハーボニー偽造薬、新たに9個-都内の卸立ち入り調査で判明

【厚労省】ハーボニー偽造薬、新たに9個-都内の卸立ち入り調査で判明

読了時間:約 1分5秒
2017年01月25日 AM10:30

厚生労働省は23日、東京都内にある2カ所の卸売販売業者でC型肝炎治療薬「ハーボニー配合錠」の偽造品9ボトルが新たに見つかったと発表した。いずれも、医療機関に納入する前の段階で発見されており、患者の手には渡っていないという。

厚労省によると、東京都が都内の卸売販売業者に立ち入り調査を行った結果、奈良県内の薬局チェーンで見つかった偽造品と同じ特徴を持つ計9ボトルを発見。現在、分析中だという。

今回見つかった偽造品は、正規のボトルに入っていたものの、外箱や添付文書がない状態だったという。医薬・生活衛生局監視指導・麻薬対策課の伊澤知法課長は、医薬品がボトル単位で流通することは「明らかにおかしい」ため、注意するよう呼びかけた。

新たに偽造品が発見された都内の卸売業者は、奈良県の薬局チェーンに偽造品を販売した卸売業者にもハーボニーを卸した可能性があるという。

厚労省は引き続き、流通の各段階で医薬品の状態を確認するよう注意喚起すると共に、関係都道府県等と連携してさらなる調査を実施する。

厚労省は、ハーボニーの偽造品5ボトルが発見された奈良県内の薬局チェーンが、関西メディコが経営する調剤専門の「サン薬局」であることも明らかにした。奈良県生駒郡の平群店で2ボトル、奈良市の平松店で2ボトル、生駒郡の三室店で1ボトルが見つかり、いずれも回収されている。

 

同じカテゴリーの記事 プレミアム 行政・経営

  • 【規制改革推進会議】訪看ST配置薬対象拡大を-「現場の課題は改善せず」
  • 【加計学園】千葉科学大の公立化見送り-薬学部存続、事業譲渡へ
  • 【NPhA 三木田会長】「職種間の壁避けるべき」-穿刺血OTC化見送り
  • 【参院予算委員会】零売は運用通知こそ改正を-OTC類薬除外に慎重意見
  • 【厚労省】適正価格での流通を要請-不採算品と最低薬価品
  • あなたは医療関係者ですか?

    いいえはい