■厚労省が注意喚起
厚生労働省は17日、ギリアド・サイエンシズが製造販売するC型肝炎治療薬「ハーボニー配合錠」(一般名:レジパスビル・ソホスブビル)について、奈良県内の薬局チェーンで形状や色が正規品と異なる偽造品が調剤されていたと発表した。薬局の本社や他の支店を含め、五つの偽造品を確認しているが、流通経路は調査中。現時点では、健康被害は報告されていないという。厚労省は同日、医薬品を譲り受ける時には本来の容器包装に入っているかどうかや流通経路の確認など、偽造品の混入を避けるため注意を払うよう日本薬剤師会、日本保険薬局協会などの関係団体、都道府県に通知した。また、ギリアド社は患者向けに偽造品の確認を行うよう文書で注意喚起を促した。今後、厚労省と連携して偽造品の成分分析や流通経路の調査などを進め、刑事告訴の検討も視野に入れていく考えだ。
正規品(ひし形でだいだい色の錠剤)
偽造品(だ円形の薄紫の錠剤等)