記載した全ての医薬品に対して、一律的にジェネリック医薬品(GE薬)への変更不可を指定している院外処方箋は小さくない割合で存在することが、横井正之氏(パスカル薬局)らの調査によって明らかになった。同薬局が応需した処方箋のうち9.3%が全変更不可指定だった。個々の患者の病態や診療内容、代替可能なGE薬の有無に関係なく、機械的に変更不可を指定している傾向が認められたという。
滋賀県のパスカル薬局が2014年度の1年間に130医療機関から応需した7170枚の院外処方箋を対象に解析したところ、全処方箋のうちGE薬への変更不可指定品目が存在する処方箋は772枚(10.8%)だった。そのうち、処方箋に記載した全ての医薬品に対して変更不可を指定している処方箋は669枚と大部分を占め、全体の9.3%に達していた。