ツルバダ配合錠の有効成分TDFをTAFに置き換えた配合錠
日本たばこ産業株式会社(JT)と鳥居薬品株式会社は、抗HIV薬「デシコビ(R)配合錠LT」(一般名:エムトリシタビン200mg/テノホビル アラフェナミド10mg配合錠)および「デシコビ配合錠HT」(一般名:エムトリシタビン200mg/テノホビル アラフェナミド25mg配合錠)について、2017年1月27日より鳥居薬品が発売を開始することを発表した。両剤は、12月9日にJTが製造販売承認を取得した。
JTグループでは、抗HIV薬として「ゲンボイヤ(R)配合錠」「スタリビルド(R)配合錠」「ツルバダ(R)配合錠」「エムトリバ(R)カプセル200mg」「ビリアード(R)錠300mg」「ビラセプト(R)錠250mg」を鳥居薬品が販売している。
同配合錠は、鳥居薬品が2005年より国内で販売しているツルバダ配合錠の2つの有効成分のうち、テノホビル ジソプロキシルフマル酸塩(TDF)を、テノホビル アラフェナミド(TAF)に置き換えたもの。
米国・欧州では、ギリアドが「Descovy」の製品名で販売
TAFは、ギリアド・サイエンシズ社が創製したHIVの逆転写酵素阻害作用を示すテノホビルの新規プロドラッグ。テノホビルのプロドラッグとしては、これまでにもTDFがあったが、ギリアド社が行った他の抗HIV薬と併用した臨床試験において、TAFはTDFの10分の1以下の投与量でTDFと同程度の抗ウイルス効果を示したとしている。
米国および欧州では、ギリアド社が2016年4月に同配合錠の承認を取得し、「Descovy(R)」の製品名で販売されている。米国保健福祉省(DHHS)が作成する「成人および青少年HIV-1感染者における抗レトロウイルス薬の使用に関するガイドライン」において、抗HIV薬による治療経験がない患者に対して使用が推奨されている。
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・鳥居薬品株式会社 プレスリリース