医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > テクノロジー > リキャプチャー機能収載のTAVIデバイス「コアバルブEvolut R」発売-メドトロニック

リキャプチャー機能収載のTAVIデバイス「コアバルブEvolut R」発売-メドトロニック

読了時間:約 1分8秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2016年12月22日 PM01:00

23mm追加で、より患者に適した選択が可能に

日本メドトロニック株式会社は12月20日、重度の大動脈弁狭窄症で外科的治療を受けることが困難な患者に用いられる経カテーテル大動脈弁治療()において、初めてリキャプチャー(再収納)機能を搭載した「」の発売を開始したと発表した。


画像はリリースより

コアバルブ Evolut Rは、大動脈弁が十分に開かず、心臓から全身に充分な血液が行きわたらなくなる大動脈弁狭窄症の治療を目的とし、2015年時点で世界60か国、10万人を超える患者に使用されている既存製品「コアバルブ」の確立した技術および手技に基づき開発されたもの。製造販売承認と発売に伴い、既存の2種類(26mm、29mm)に、23mmの小さいサイズが追加され、全3種類から患者に適した生体弁サイズの選択が可能となった。

フレームの自己拡張力の均一化でさらなる弁周囲逆流防止へ

同製品のカテーテルには、InLineシースと呼ばれる一体型のイントロデューサシースが搭載されており、これを活用することで、カテーテルが通過できる最少の血管径が、従来の6.0mm以上から5.0mm以上となり、より多くの患者の治療が可能に。また、リキャプチャー機能が追加されたことで、一度、展開を開始した生体弁の留置位置が不適切な場合、その生体弁をカテーテルにリキャプチャーし、再度、留置位置を調整することができるようになったとしている。

さらに、フレームデザインが改良され、フレームの自己拡張力がより均一化され、個々に異なる患者の大動脈弁輪の形状に対して、より均一な拡張力で生体弁が弁輪に圧着するため、さらなる弁周囲逆流防止にも貢献。より低侵襲な治療、生体弁のリキャプチャーと再留置が可能になり、選択肢が広がると期待されている。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 テクノロジー

  • モバイル筋肉専用超音波測定装置を開発、CTのように広範囲描出可能-長寿研ほか
  • ヒトがアンドロイドの「心」を読み取り、動きにつられることを発見-理研
  • 生活習慣病の遺伝的リスクと予防効果の関係、PRS×AIで評価-京大ほか
  • 精神的フレイル予防・回復支援「脳トレシステム」開発-愛知産業大ほか
  • ChatGPTと放射線科医、骨軟部放射線領域の診断精度を比較-大阪公立大ほか