中央社会保険医療協議会薬価専門部会が11月30日に開かれ、先週の経済財政諮問会議で議論された薬価制度の抜本改革に向け、政府基本方針を年内にまとめるよう求めた首相指示を受け、本格的な議論をスタートさせた。委員からは、諮問会議の提言について「唐突感がある」とトップダウンでの決定に違和感が示され、民間議員が求める毎年薬価改定に対しても、反対意見が相次いだ。
11月25日の首相指示を受け、厚労省はこの日の部会で、イノベーションの推進と国民皆保険の持続性の両立を目指した薬価制度の抜本改革に向けて年内に政府基本方針を策定し、それに基づき具体的な方策をまとめる対応案を提示。基本方針の策定後、同部会を中心に関係者の意見を聞きながら検討し、改革案をまとめる方向性を示した。