医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医薬品・医療機器 > DPP-4阻害薬とメトホルミン配合の2型糖尿病治療剤「イニシンク配合錠」発売-武田

DPP-4阻害薬とメトホルミン配合の2型糖尿病治療剤「イニシンク配合錠」発売-武田

読了時間:約 1分10秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2016年12月01日 AM11:00

日本で唯一の1日1回投与が可能な配合錠

武田薬品工業株式会社は11月29日、2型糖尿病治療剤「ネシーナ(R)錠」(一般名:)とメトホルミン塩酸塩の配合剤である2型糖尿病治療剤「(R)」を国内で発売した。同配合錠は、アログリプチンとして25mg、メトホルミン塩酸塩として500mgを含有する、1日1回の経口投与剤。

ネシーナは、1日1回投与の選択的ジペプチジルペプチダーゼ-4(DPP-4)阻害薬。血糖調節において重要な役割を担うインクレチンホルモン(インスリン分泌を促進する消化管ホルモン)であるグルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)とグルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド(GIP)の2つのホルモンを不活性化するDPP-4活性を選択的に阻害することにより、インスリンの分泌を血糖値に応じて高め、血糖値をコントロールする。

メトホルミンは、1日2~3回投与で肝臓での糖の産生を抑制するビグアナイド薬。いずれも糖尿病治療薬として広く使用されている。今回発売したイニシンク配合錠は、DPP-4阻害薬とメトホルミンの組み合わせにおける、日本で唯一の1日1回投与が可能な配合錠となる。

DPP-4阻害薬ザファテックと共に、新たな治療選択肢に

同配合錠は、ネシーナに係る既存の臨床試験成績と、国内臨床第3相試験で得られたネシーナとメトホルミンの併用投与時の有効性及び安全性のデータに基づき、製造販売承認を取得した。

なお、武田薬品工業は2015年、週1回投与のDPP-4阻害薬「」(一般名:トレラグリプチンコハク酸塩)を発売している。2型糖尿病の病態と治療は複雑であり、患者のニーズや治療の選択肢も多様化しているが、今回新たに発売したイニシンク配合錠も、新たな治療の選択肢として適正な情報活動に努めていきたいとしている。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 医薬品・医療機器

  • ジョンソン・エンド・ジョンソン 肺がん領域に初参入
  • レポトレクチニブ「がん細胞が耐性を獲得しにくく、長期使用に期待」
  • 2025年1月より社長交代で新たな体制へ‐アレクシオンファーマ
  • ミリキズマブの炎症性腸疾患に対する長期持続的有効・安全性データを公開-リリー
  • 転移性尿路上皮がん、一次治療における新たな選択肢への期待