蛋白質分析装置「Rapiim Eye 10」にウイルスキット「Rapiim Flu-AB」を組み合わせ使用
東芝メディカルシステムズ株式会社は11月28日、インフルエンザウイルスを迅速に、かつ微量なウイルスも検出できる検査システム「Rapiim(TM)」を開発し、12月上旬に販売を開始すると発表した。
画像はリリースより
今回発売される検査システムは、ウイルスなどの抗原の有無を自動で判定する東芝メディカル製蛋白質分析装置「Rapiim Eye 10(ラピーム アイ テン)」に、同社が独自に開発した専用の体外診断用医薬品であるインフルエンザウイルスキット「Rapiim Flu-AB(ラピーム フル エービー)」を組み合わせて使用する。これによりインフルエンザウイルス検出の高感度化を実現した。
検査時における患者負担、医療従事者負担の軽減に
Rapiim Eye 10は、同社独自の光検出技術により、ウイルス量が少ない感染初期の検査においてもウイルスの検出が可能となるため、早期診断、早期治療に貢献。具体的には、検査カートリッジ内部にて、抗原抗体反応により捕捉された微量なインフルエンザ抗原を分析装置の光により検出する。これにより、鼻かみ液などのウイルス量の少ない検体種でも感度良く検出ができるため、患者の検査における負担軽減にも貢献するという。
また、ウイルスの入った鼻かみ液などの試料と試薬を調製してから検査カートリッジに滴下するまで3ステップの簡単な操作のため、誰でも簡単に安定した検査が可能。測定時間は8分で、判定結果は分析装置が自動で陽性・陰性を判定し表示するため、従来品の課題であった目視による判定のばらつきを低減し、医療従事者の負担軽減に寄与する。
Rapiim Eye 10の外形は、幅150mm、奥行230mm、重さ1.6kgと、軽量でコンパクトな設計。A4用紙の2分の1程度のスペースに設置可能なPOC対応装置。
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