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OPSIRIA、非感染性後眼部ぶどう膜炎対象の第3相試験速報結果を発表-参天

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2016年11月30日 PM12:45

単剤治療の有効性、安全性、至適用量を確認

参天製薬株式会社は11月28日、非感染性後眼部ぶどう膜炎を対象とする大規模グローバル臨床開発プログラムにより、「OPSIRIA(440μg シロリムス注射剤)」(、一般名:シロリムス、開発コード:DE-109)が眼内炎症を効果的かつ安全に抑えることが示されたと発表した。

今回発表されたのは、臨床開発プログラム「SAKURA」(Sirolimus study Assessing double-masKed Uveitis tReAtment:日本語名「(3用量)硝子体内投与における活動性の非感染性後眼部ぶどう膜炎に対する有効性及び安全性評価-第III相無作為化二重盲検多施設国際共同治験-」)の速報結果。3用量のシロリムスを非感染性後眼部ぶどう膜炎患者の硝子体内に注射し、その単剤治療の有効性、安全性および至適用量を確認した。硝子体混濁により炎症の程度を測定した結果、OPSIRIAによって眼内炎症を効果的かつ安全に抑えることが示され、目標を達成したという。

SAKURA Study1およびStudy2は、OPSIRIA単剤治療の有効性と安全性を評価する無作為化二重盲検多施設国際共同治験であり、主要評価項目は、5か月後の硝子体混濁スコアのスコア0達成。Study1とStudy2は同様の試験計画で患者を組み入れ、6か月間の治療を実施。被験者は、無作為に3つの治療群(44μg、440μg、880μg)に振り分けられた。

総合的なデータに基づき、FDAへの新薬承認申請を予定

OPSIRIAは、眼の進行性の慢性炎症疾患である非感染性後眼部ぶどう膜炎治療薬として研究されているファースト・イン・クラスの免疫調節薬。2011年に米国食品医薬品局()および欧州委員会(EC)により、希少疾病用医薬品に指定されている。

患部硝子体に局所的に投与する同剤は、mTOR阻害作用に基づき、免疫システムを調節する。mTOR阻害作用は、T細胞の活性化、分化、増殖、およびインターロイキン-2(IL-2)をはじめとする炎症性サイトカインの産生を引き起こす炎症カスケードを遮断するだけでなく、制御性T細胞(Tregs)を誘導することにより免疫寛容を促進する。

非感染性後眼部ぶどう膜炎治療剤候補としてのOPSIRIAの有効性・安全性は、SAKURA Study1の結果で確立しており、Study2では、低用量シロリムス注射(44μg)とOPSIRIAとの有効性(硝子体混濁)に統計学的有意差は認められなかったが、同剤の有効性を裏付ける結果だったという。参天は、同プログラムの総合的なデータに基づき、FDAへの新薬承認申請(NDA)を行う予定。

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