ダルナビルとコビシスタットを固定用量で配合した製剤
ヤンセンファーマ株式会社は11月22日、HIV感染症治療薬「プレジコビックス(R)配合錠」(一般名:ダルナビルエタノール付加物/コビシスタット配合錠)の日本における製造販売承認を取得した。
同剤は、HIVのプロテアーゼ阻害剤であるダルナビル800mg及び薬物動態学的増強因子(ブースター)のコビシスタット150mgの2成分を固定用量で配合した製剤。プロテアーゼ阻害剤としては日本で初めてのコビシスタットとの配合剤となる。海外では、欧州で2014年11月に、米国で2015年1月に承認されている。
新たな治療の選択肢が提供されると同時に、服薬時の負担も軽減
「平成27年エイズ発生動向年報」によると、日本国内における年間の新規HIV感染者および新規AIDS患者報告数は約1,500人で、2015年には累計で2万5,995人と報告されている。新規HIV感染者は2007年以降、年間1,000件以上報告されており、新規AIDS患者は2006年以降、年間400件以上となっている。
従来は、「プリジスタナイーブ(R)錠」とブースターであるリトナビルに、核酸系逆転写酵素阻害剤(NRTI)を併用し、1日1回3錠の服用が必要だったが、ダルナビルとコビシスタットを1回1錠で服用可能なプレジコビックス配合錠を開発したことにより、1日1回2錠の服用となる。今回の同剤の承認は、患者に新たな治療の選択肢が提供されると同時に、服薬する錠剤数を減らし、服薬時の負担軽減にも寄与するものといえる。
ヤンセンファーマは、HIV領域において、複数の治療オプションを提供することで、HIV感染患者とその家族の多様なニーズとQOL向上に引き続き貢献していきたいとしている。
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・ヤンセンファーマ株式会社 プレスリリース