既存治療で効果不十分な尋常性乾癬患者の89.1%がPASI75を達成
日本イーライリリー株式会社と鳥居薬品株式会社は11月21日、ヒト化抗ヒトIL-17Aモノクローナル抗体製剤「トルツ(R)皮下注80mgオートインジェクター」及び「トルツ(R)皮下注80mgシリンジ」(一般名:イキセキズマブ(遺伝子組換え))を、「既存治療で効果不十分な尋常性乾癬、関節症性乾癬、膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症」を適応症として、新発売した。
画像はリリースより
トルツは、乾癬及び関節症性乾癬の病態に深く関与しているインターロイキン-17A(IL-17A)に高い親和性で結合し、その活性を中和するモノクローナル抗体(生物学的製剤)。2016年7月4日に国内における製造販売承認を取得した。
製造販売承認を取得するに至った国内外の臨床試験の結果、既存治療で効果不十分な尋常性乾癬の患者において、トルツの投与12週で89.1%がPASI75、70.9%がPASI90、35.3%がPASI100を達成した。投与12週で達成したPASI75/90/100は、52週時点まで長期に維持された。
国内初承認のオートインジェクター型注入器、患者ニーズに応じて選択を
さらに、既存治療で効果不十分な関節症性乾癬の患者において、トルツの投与24週で62.1%がACR20、46.6%がACR50、34.0%がACR70の改善率を示し、投与24週でプラセボ群と比較して、関節破壊の進展(mTSS)を有意に抑制した。
今回発売されるものは、従来のシリンジ型注入器と、乾癬治療薬として国内初承認のオートインジェクター型注入器があり、患者のニーズに応じて選択が可能となる。日本イーライリリーと鳥居薬品は、トルツに関して日本の皮膚疾患領域における戦略的な販売提携契約を締結しており、皮膚疾患領域における医療従事者への情報提供活動を両社で行っていく予定。
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・日本イーライリリー株式会社 プレスリリース