ジェノタイプ1型のC型慢性肝炎またはC型代償性肝硬変におけるウイルス血症の改善を効能・効果として
MSD株式会社は11月18日、経口C型肝炎治療薬である「エレルサ(R)錠50mg」(一般名:エルバスビル)および「グラジナ(R)錠50mg」(一般名:グラゾプレビル水和物)を発売した。
画像はリリースより
エレルサおよびグラジナは、Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.が開発したNS5A阻害剤(エレルサ)と、NS3/4Aプロテアーゼ阻害剤(グラジナ)で、ジェノタイプ1型のC型慢性肝炎またはC型代償性肝硬変におけるウイルス血症の改善を効能・効果とし、両剤を1日1回12週間併用する。薬価は、エレルサが1錠26,900.50円、グラジナが同9,607.30円。
ジェノタイプ1型の日本人C型肝炎患者で患者背景にかかわらず有効性および安全性示す
両剤は、ジェノタイプ1型の日本人C型肝炎患者を対象とした国内第2/3相臨床試験において、患者背景(前治療歴、性別、IL28Bの遺伝子型、耐性変異)にかかわらず有効性および安全性が示され、軽度~重度腎機能障害(透析患者を含む)合併のC型肝炎患者にも使用可能な併用療法。
日本におけるC型慢性肝炎の患者は、肝炎症状のないキャリア(持続感染者)を含めると150~200万人と推測されている。また、日本の肝がんによる死亡者数は1975年以降急増しており、2013年には約3万人が死亡し、肺がん、胃がんに次いでがん死亡の第3位。また、肝がんの原因の約80%はC型肝炎ウイルス由来であることがわかっている。
MSDはこれまで、C型肝炎領域において20年以上にわたり医薬品事業を展開しており、今回の発売を通じて、より一層C型肝炎領域に貢献できるよう努めていきたいとしている。
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