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サノフィ新社長会見、「2020年までに21製品の上市目指す」

読了時間:約 1分23秒
2016年11月18日 AM10:00

高コレステロール血症治療薬プラルエントなど6製品を成長ドライバーに

サノフィ株式会社は11月16日、都内で新社長記者会見を開催した。今年7月に代表取締役社長に就任したジャック・ナトン氏が日本事業の現状と今後の戦略について説明。「日本の医薬品市場で、2020年までに21製品(適応追加を含む)の上市を予定している」と語った。


サノフィ株式会社 代表取締役社長
ジャック・ナトン氏

ナトン氏は、21製品のうち、成長ドライバーとして、高コレステロール血症治療剤/完全ヒト型抗PCSK9モノクローナル抗体「(R)皮下注」、持効型溶解インスリンアナログ製剤「(R)XR」、関節リウマチ治療薬「」、アトピー性皮膚炎治療薬「」、「モゾビル皮下注」、5種混合ワクチンの6製品を挙げて、それぞれ対象疾患の状況や課題、薬剤の特長などを説明した。

プラルエントについては、日本で高コレステロール血症治療薬を服用中の患者は約1400万人だが、その4人に1人がLDLコレステロールの目標値を達成できず、心血管イベントの発現リスクが高い状況にあることを紹介。高コレステロール血症は心血管イベントの発症につながる重大なリスク因子で、心血管イベントの発現リスクの高い患者にとってLDLコレステロール低下は喫緊の課題であるとし、最初の臨床試験から日本人を組み込んでニーズに沿った適切かつユニークな用量の同剤が一助になると強調した。

女性活躍推進など4つの取り組みで成長加速へ

Sarilumabについては、日本の関節リウマチ患者では、標準治療のメトトレキサート(MTX)に不耐となる可能性や一部の患者では既存の生物学的製剤でも十分な効果が得られないことがあり、「現治療に満足している治療中の患者は31%」と指摘。2016年10月に申請した同剤がこうした患者の新たな治療選択肢になるとし、「来年の承認を期待したい」と語った。

また、2016年以降のサノフィ・ジャパングループとしては、▽焦点を絞り込み専門性を強化した新組織の構築▽生産性・効率性のさらなる向上▽人財への投資強化▽女性活躍推進への取り組みの促進――の体制づくりを強化することを紹介した。

 

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