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ヒトiPS細胞由来ミニ肝臓創出手法に関する共同研究契約を締結-CiRA/武田/横浜市大

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2016年11月11日 PM02:30

T-CiRAの一環、ミニ肝臓技術を基盤とした創薬応用研究

京都大学iPS細胞研究所()、武田薬品工業株式会社、公立大学法人横浜市立大学は11月9日、ヒトiPS細胞由来ミニ肝臓創出手法()を基盤とした創薬応用研究について共同研究契約を締結したと発表した。

ミニ肝臓技術は、胎内で臓器が形成される初期の過程を模倣して、ヒトiPS細胞から立体的で血管構造を持つミニサイズのヒト臓器を作製する手法。横浜市大で開発された同手法を活用し、患者の体内で生じる複雑な現象を再現するための革新的なシステム開発予定している。これにより治療法が確立されていない肝疾患などの難病への新規治療薬探索や、従来の創薬研究で予見できなかった肝毒性の評価など、稀な有害事象の発現解析等に有益な新規創薬体系の創生を目指すという。

CiRA以外の研究者を責任研究者とする初のプロジェクト

同プロジェクトは、2015年4月にCiRAと武田薬品が発表したTakeda-CiRA Joint Program for iPS Cell Applications()と称する共同研究プログラムのひとつに位置づけられ、横浜市立大学大学院医学研究科臓器再生医学の武部貴則准教授が研究責任者として研究をリードする。T-CiRAでは8つ目のプロジェクトであり、CiRA以外の研究者を責任研究者とする初めてのプロジェクトとなる。

武部准教授は契約締結に際し「これまでの基礎的な研究を、治療を待つ患者さんにいち早く役立てるための実践的研究へと飛躍させることを目指します。T-CiRAの素晴らしい仲間とともにスピード感を持って研究に取り組みたいと思います」と述べており、CiRA所長で、2012年にiPS細胞の発見者としてノーベル賞を受賞した山中伸弥氏も「複数の種類の細胞を同時に培養してミニ肝臓を作る技術は大変画期的な技術です。武部准教授にはT-CiRAという場を活かした独創的な研究を期待しています」と期待を寄せている。

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