高品質なワクチンの安定供給を目指し、生産体制を強化
田辺三菱製薬株式会社と阪大微生物病研究会(BIKEN財団)は11月7日、BIKEN財団のワクチン製造事業を基盤とした合弁会社「株式会社BIKEN」を設立することに基本合意したと発表した。
画像はリリースより
BIKEN財団は、「優れたワクチンを通じて、世界中の大切な生命を守る」を創業以来の使命とし、80年以上にわたって、ワクチン専業メーカーとしてさまざまな感染症予防ワクチンの研究開発に尽力し、数々の日本初のワクチンを創出してきた。また、現在、製造販売元として、国内で最も多くの量のワクチンを供給しているが、昨今の感染症の発生動向やワクチンの供給状況などにより、ワクチンのさらなる供給拡大が求められている。
一方、田辺三菱製薬は、BIKEN財団が製造するワクチンの販売元として、50年以上にわたりBIKEN財団と相互連携してきた。今後も国内外で競争力のある高品質なワクチンを安定的に供給するために、株式会社BIKENの設立、その生産体制の強化に寄与したいと考えているとしている。
2017年4月末の最終的な合意めざす
株式会社BIKENは、BIKEN財団のワクチン製造技術を基軸として、田辺三菱製薬の医薬品生産に関するシステムや管理手法などを融合し、生産基盤の強化を加速させることで、ワクチンのさらなる安定供給に貢献するとしている。
現在、操業開始予定日(2017年9月1日)、出資比率(BIKEN財団66.6%、田辺三菱製薬33.4%)、役員や従業員の概算人数などの事項に関して合意。他の具体的な内容については、今後両者協議の上で決定する。
両者は、2017年4月末の最終的な合意をめざし、今後、さらに詳細について調査・協議していく。なお、田辺三菱製薬は、今回の合弁会社設立が業績に与える影響が今後見込まれる場合は発表するとしている。
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