■今月から日本で試行開始
国際製薬医学会は、医薬品開発の職場における実務遂行能力をグローバル基準で認定する新たな「医薬品開発スペシャリスト」(SMD)プログラムを、今月から日本で試行的にスタートさせた。国内の製薬企業と医療機関から、薬学等の教育を受けた開発業務に携わるリーダー候補生とメンター(指導者)を務める職場上司10組が参加。実際の開発プロジェクトを動かしながら、困難な局面でもリーダーシップを発揮して適切に対応できるかどうか実務の遂行能力を上司と第三者が評価し、医薬品開発の“スペシャリスト”を育成していく。来年9月まで試行を実施し、制度設計の確認などを行う。
同プログラムは、製薬医学教育の認証を行う欧州のNPO「ファーマトレイン」が定める国際カリキュラムの基準に達した人を第三者的に認定するもの。多くの製薬企業では、体系的な教育カリキュラムや評価基準が確立されておらず、開発実務の実行力を持つ人材を計画的に育成していくのが難しいのが現状だ。