医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > プレミアム > アステラスが協議打ち切り、化血研の譲渡振り出しに-塩崎厚労相「不信感の表れ」

アステラスが協議打ち切り、化血研の譲渡振り出しに-塩崎厚労相「不信感の表れ」

読了時間:約 1分18秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2016年10月21日 AM11:00

国の承認書と異なる製造方法で長年にわたって血漿分画製剤を製造し、虚偽の申告を組織ぐるみで隠ぺいしていた化学及血清療法研究所()の事業譲渡に向けて交渉していたアステラス製薬は19日、協議の打ち切りを発表した。過去最長の業務停止命令を出した厚生労働省は、再三にわたって事業譲渡を促してきたが、交渉は振り出しに戻った格好となった。塩崎恭久厚労相は同日、「長年にわたって化血研の製品を販売し、取引があったアステラスとも合意できなかったことは、関係者の化血研への信頼が崩れ、不信感が高まっていることの表れ」と厳しく批判。「事業譲渡しなければ化血研は終わってしまう」として、国益の観点からも早期の事業譲渡を強く促した。

化血研をめぐっては、厚労省が1月に110日間の業務停止命令処分を出し、化血研が医薬品製造販売業を継続することはないとして、アステラスと事業譲渡交渉が続けられてきた。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 プレミアム 行政・経営

  • 【薬局団体連絡協議会】「リスト化で会員増」2割-地域薬剤師会の再編提言
  • 【消費者庁部会】紅麹問題でGMP指針改正-微生物原材料の食品対象
  • 【エーザイ】レカネマブ欧承認勧告-ApoEε4ホモ接合を除外
  • 【日病薬中四国ブロック会議】動き出す薬剤師出向計画‐アウトカム意識が重要に
  • 【財政審】中間年改定は全品目実施を-スイッチOTC推進促す