交渉の状況などを総合的に判断
アステラス製薬株式会社は10月19日、化学及血清療法研究所(化血研)との間で進めていた同所の事業承継に向けた協議を終了すると発表した。
化血研製品の販売会社であるアステラスは、これまで化血研の事業承継に関して同所と協議を進めていた。しかし、交渉の状況などを総合的に判断し、協議を終了することを決定したとしている。なお、協議終了の決定による、同社が取り扱う化血研製品に関する契約及び取引への影響はないという。
化血研も同日、協議終了を報告するリリースを同社ウェブサイトに公開。今後も製品の安定供給に努め、「厚生労働省のご指導のもと、引き続きガバナンス・コンプライアンス体制の抜本的見直しの検討を続けてまいります」としている。
化血研からアステラスへの事業譲渡については、2016年4月、400億円規模の譲渡金額で主力事業の譲渡が検討されていると、一部メディアで報道されていた。これに対して化血研は「アステラス製薬株式会社への事業譲渡に関する検討を進めておりますが、現時点で決定していることはありません」と発表していた。