日本学術会議は28日、都内で公開シンポジウムを開いた。同会議と日本薬学会が連携して策定を進めている、4年制教育を念頭に置いた参照基準案の進捗状況が報告された。基準案は、4年制教育課程の学生が卒業時までに身につけておくべき知識や能力、学修方法、学修成果の評価方法などを示したもので、各大学が実施しているカリキュラムの成果を点検し、教育の質保証につなげることが目的。現在、各大学から基準案に対する意見募集を行っている段階で、今後、寄せられた意見を踏まえて修正し、今年度中に取りまとめる予定。
6年制教育に関しては、卒業時までに学生が身につけておくべき必須の能力の到達目標を分かりやすく提示した「薬学教育モデル・コアカリキュラム」の改訂版が策定され、既に2015年度の入学生から適用されている。