抗コリン外用製剤の日本における開発・販売の独占的実施権を取得
マルホ株式会社は9月21日、米国のDermira, Inc.と多汗症治療薬DRM04(抗コリン外用製剤)の開発および販売の独占的ライセンス供与について、契約締結したと発表した。
原発性多汗症は、頭部・顔面、手のひら、足の裏、腋という限られた部位から両側性に過剰な発汗をおこす疾患で、温熱や精神的な負荷の有無によらず日常生活に支障をきたす程の大量の汗を生じる状態をいう。社会的活動範囲が広く、生産性のある年代の罹患率が非常に高いことなどにより、精神的な苦痛を受けているといわれている。腋におこるものを原発性腋窩多汗症といい、原発性腋窩多汗症の日本における有病率は5.75%、平均発症年齢は19.5歳と報告されている。
原発性腋窩多汗症を対象とした第3相試験を米国で実施中
現在DRM04について、Dermira社が原発性腋窩多汗症を対象とした第3相臨床試験を米国で実施中。同剤は、汗腺からの発汗に関与するアセチルコリンのコリン作動性受容体への結合を阻害することによって汗の産生を抑制する。
今回の契約により、マルホは、日本で同剤を開発・販売する独占的実施権を取得し、製造販売承認取得を目指す。Dermira社には、契約一時金として25百万米ドルを支払うとともに、申請、承認および所定売上高達成の段階に応じて最大70百万米ドル、さらに日本での売上高に応じた一定のロイヤリティを支払う予定。
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・マルホ株式会社 ニュースリリース