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GLP-1受容体作動薬とSGLT2阻害剤の併用が2型糖尿病患者に有用-AZ

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2016年09月23日 PM02:30

2mgの週1回投与とフォシーガ10mgの1日1回投与で

アストラゼネカ株式会社は9月20日、GLP-1受容体作動薬とSGLT2阻害剤の併用治療による効果を検討した第3相DURATION-8試験において、併用治療群が単独治療群に比べ、HbA1cを有意に低下させたことを発表した。試験結果は、ドイツ・ミュンヘンで開催された第52回欧州糖尿病学会(EASD)で発表され、同時に「The Lancet Diabetes & Endocrinology」誌に掲載された。

DURATION-8試験は、GLP-1受容体作動薬およびSGLT2阻害剤という、2つの異なるクラスの糖尿病治療薬を組み合わせた最初の臨床試験。メトホルミンで血糖コントロール不十分な成人2型糖尿病患者における、「ビデュリオン(R)」(一般名:)2mgの週1回投与と、(R)」(一般名:)10mgの1日1回投与の併用治療を、それぞれの単独治療と比較した。

6か国で約700例の患者が登録され、28週の治療期間の後、今後2年間まで延長されている。対象患者は、ベースラインのHbA1cが8.0%から12.0%の血糖コントロールが不十分な成人2型糖尿病患者。主要評価項目は、28週後のHbA1cのベースラインからの変化で、副次的評価項目は、体重、収縮期血圧、空腹時血糖値、食後2時間血糖値の変化、および28週の治療期間中にHbA1c7%未満を達成した患者の割合だった。

単剤治療と比べ、血糖値、体重および収縮期血圧が有意に低下

同試験では、28週時点でのエキセナチドとダパグリフロジンの併用と、それぞれの単独治療との比較で、主要評価項目であるベースラインからのHbA1cの変化量において、有意に低下を認めた(1.95%対、各1.58%、1.37%、両群ともp<0.01)。また、メトホルミン治療で血糖コントロール目標が達成できていない患者におけるダパグリフロジンの有効性も示された。さらに、副次的評価項目である体重および収縮期血圧の変化においても、有意な体重減少(両群ともp<0.01)および収縮期血圧の低下(両群ともp<0.05)が認められた。

有害事象ならびに重篤な有害事象は、併用治療群とそれぞれの単独投与群で同様の発現率を示し、主な有害事象(治療群に関わらず5%以上の患者に発現)は、下痢、注射部位の結節、悪心および尿路感染だったとしている。

2型糖尿病患者は血糖コントロールを達成し維持するために、複数の糖尿病治療薬の使用を余儀なくされる。異なる作用機序を持つ治療薬の併用により、HbA1cや体重、収縮期血圧を有意に低下させることを示した同試験は、インスリン導入前で既存の治療を受けているにもかかわらず血糖コントロールが不十分な患者に対して、有効な代替治療になる可能性を示唆した。

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