富士フイルム製DRシステムも使用可能に
株式会社島津製作所は、これまで同社が販売しているデジタル式回診用X線撮影装置「MobileDaRt Evolution MX7 Version」のラインナップに、富士フイルム株式会社製の最新FPD(フラットパネルディテクタ)を搭載するモデルを追加し、9月13日から販売を開始した。
画像はリリースより
同装置はこれまで同社製DRシステム、キヤノン株式会社製DRシステムに対応していたが、今回の追加ラインナップで富士フイルム製DRシステムも使用可能になった。これは島津製作所が推進している、ニーズに合ったDRシステムを同社の撮影装置に組み合わせて提供する「DR NEUTRAL(ディーアール ニュートラル)」というコンセプトに基づくもの。
NICUでの使用に最適なサイズも
今回の販売によって、広視野サイズや救急処置室・新生児集中治療室(NICU)での使用に最適なコンパクトサイズなど、3サイズ5種の富士フイルム製FPDが新たに使用可能になった。このFPDは、国際電気標準会議が定める防水規格IPX6に準拠し、耐荷重310kgと堅牢性にも優れているため、救急用途や感染症病棟などで力を発揮する。
中でも、汎用タイプの14×17インチのFPDは、業界最軽量クラスの2.5kgであり、操作者の負担を軽減する。また、グリッドなしで撮影画像から散乱X線を除去する機能をオプションで追加すれば、グリッド分が軽量になり着脱の手間もなくなるため、回診業務の効率も向上するとしている。
さらに、画像表示部に17インチの大型液晶モニタを採用したことで、視認性やタッチパネルの操作性を高めており、FPDにカバーを装着する際に便利なスリットや小物収納スペースなど、操作者のニーズに応える最新モデルとなっている。同装置は、全世界累計で2,900台以上販売されている。
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