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再生医療による心臓病治療の普及を目指す共同研究講座を開設-阪大、テルモ、DNP

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2016年09月06日 AM11:30

低コストで効率的な製造・品質管理法を研究

テルモ株式会社は9月2日、大阪大学と大日本印刷株式会社(DNP)と共同で、8月から再生医療に関する共同研究講座を開設したと発表した。同講座では、再生医療による心臓病治療の普及を目指して、再生医療製品の低コストで効率的な製造・品質管理法の研究を行う。


画像はリリースより

大阪大学は、これまでに心不全や重症角膜疾患等に対する世界初の再生治療法を発信し、iPS細胞を用いた治療、基盤技術開発など多くの領域で再生医療の実現と普及を目指した革新的な取り組みを進めている。DNPは、カラーマネジメントや三次元画像処理などの情報技術を活用し、細胞画像解析による非破壊での細胞検査方法の開発を進めている。また、細胞シート作製に必要な温度応答性細胞培養器材を製造しており、その品質や性能安定性の向上に取り組んでいる。

テルモでは、世界初の心不全治療用の再生医療等製品「」を製造販売。ハートシートは、薬物治療や外科手術などの標準治療で効果不十分な虚血性心疾患による重症心不全の治療の新たな選択肢として期待されている。

2019年までに細胞培養操作を補助する装置の開発などを目指す

一般的に、再生医療製品の製造では、手作業が多く製造コストが高い、操作が煩雑で非効率、細胞品質の均一性の担保が難しいなどの課題があるが、今回大阪大学、、DNPは、それぞれの再生医療に関する知見や保有技術を組み合わせて、2019年までに細胞培養操作をロボット技術などで補助する装置の開発、細胞を破壊しない効率的な品質検査法の確立を目指すという。

共同研究講座の名称は、心臓再生医療学共同研究講座(・クロスイノベーションイニシアティブ)。8月より2019年3月までを期間とし、再生医療による心臓病治療の普及を目的とする。研究責任者は、 大学院医学系研究科・心臓血管外科学の澤芳樹教授。

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